【監督】 マイク・ニューウェル
【出演】 アル・パチーノ、ジョニー・デップ
【公開】 1997年 米 127分
【ジャンル】 マフィア
あらすじ
FBI捜査官ジョー・ピストーネは、マフィア組織に潜入することを命じられる。彼の潜入名はドニー・ブラスコ。そして以前よりマークしていたマフィアグループの一員であるレフティとの接触に成功する。レフティはうだつの上がらない男だった。ドニーは宝飾品鑑定の腕をレフティに見込まれたのをきっかけに、レフティとの関係を築いていった。ドニーの誠実さと行動力に、レフティは自分の息子をダブらせてもいた。そして組織にも彼を紹介するようになっていく。そんなレフティを足掛かりに、盗聴器やビデオテープをしかけ、定期的にFBIに渡していた。作戦は着実に成果を挙げていたが、一方でマフィアとして暴力に加担するなど、ドニーとジョーの2人が共存してしまい、思い悩むのだった。たまに帰る家族のもとでも、おかしくなり始めていた。
FBIによる罠に、マフィア達をおびき寄せるのも彼の仕事だった。そうやって少しずつ成果を上げていった。時に疑われながらも、なんとか切り抜けていた。組織の中でも存在感を強めていく一方で、ドニーには危険も増すことも意味していた。そして自分を慕ってくれているレフティとの関係は、マフィアの一員としての間柄以上の友情で結ばれつつあった。
次第に激化するマフィア間の抗争。ドニーはジョーに戻る日が近づいていた。
レビュー
とにかくハラハラする。身元がばれれば、それは即、死を意味するだけに気の抜けない生活だったことは容易に想像がつく。原作は本人の実話に基づくノンフィクションだ。彼が行った潜入捜査を告白したものだった。その本も読んだが、本当に辛い仕事だと思う。常に気をはっていなければならないし、余程の精神力がなければ勤まらない仕事だ。
そして最も興味深いのは、レフティとの関係。人間である以上、長時間一緒にいる事で、必ず情が生まれる。どんなに悪い相手であっても、すべてが悪ではないし、共感できる部分も出てくる。そうした交流をすべて自分の意思とは関係なく、築き、そして壊すというのは、どういう感覚になるのだろうか。本当、よく精神が崩壊しなかったなあと、関心するばかりだ。
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