【監督】 ウォン・カーウァイ
【出演】 レオン・ライ,ミシェール・リー金城武,チャーリー・ヤン,カレン・モク
【公開】 1995年 香港 96分
【受賞】 第15回香港電影金像奨 最優秀助演女優賞
【ジャンル】 恋愛映画
あらすじ
香港の街を舞台に、５人の若者の恋と青春を描いた作品。
殺し屋を生業として生きる男、そしてそのパートナーである美しい女エージェント。仕事に私情を持ち込まないのが彼らの流儀であり、２人は滅多に会う事はないが、その関係が揺らぎつつある事を２人は認識していた。殺し屋の男は足を洗おうとしていた矢先、ちょっとキレてる金髪の女性に出会い、お互い惹かれあう。そんな時に、女エージェントから最後の仕事の以来が舞い込む。
エージェントが住むマンションの管理人の息子モウは、口のきけない男。仕事に就く事ができない彼は、夜になると閉店後の他人の店に勝手に潜り込んでは、勝手に店を開いて営業していた。ある日、彼は失恋した女に出会い、初めての恋をする。しかし、女は元恋人のことで頭がいっぱいで、彼の事など眼中になかった。そんなある日、彼は父を亡くし、父の店を継ぐ事になる。
レビュー
恋する惑星をさらにスタイリッシュにした感じの作品。色彩へのこだわりは更に増して、芸術的なカットが盛りだくさん。劇中にでてくるライトの明かりや街頭などの光を、更に強調的に使われるようになり、ワイドレンズを使ったゆがんだ画面を用いたり、手持ちカメラによる人物を捕らえれる嗜好も深まり、スローや残像なども効果的に使われている。ウォン・カーウァイ監督の映像表現は、この作品で完成形を見ることができる。物語よりもその映像表現、映像美が素晴らしい作品。
