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最も行ってみたかった場所。子供の頃からの憧れの場所。子供ながらに『何なんだこの像は!』と思っていた憧れの地、それがイースター島。行ってみて、とにかくもう住みたいと思った。一週間の滞在だったけど、全然足りなかった。もっとゆっくり滞在してこの島を感じていたかった、そんな感じ。モアイの神秘さ、自然の美しさ、離島ならではの自由な空気、どれもが自分にはピタリときた気がする。
モアイ像
その姿を見ると、なんも言葉が出てこない。なんか悲しい気持ちになった。島の歴史を知っているからという理由もあるけど、なんかその姿は悲しげに見えた。神秘的で、ましてや人の形をした巨大な像なわけだから、何かを言おう、何かを伝えようとしているように見えた。こういう風に何かを見て感じたのは初めてだった。
こうした大昔の遺跡や歴史遺産がどうして今も存在し、価値があるのか。それは当たり前の事なんだけど、過去からのメッセージに他ならないという事が、初めて実感として理解できた気がします。僕らは過去からしか学ぶ事ができなくて、その過去を理解した上で未来を創造していくんだなと思えました。過去に我々の先祖が成し遂げてきた事や、犯してきた過ちから僕らは学び、次の時代を作っていく。それが「人間のサガ」なんだと思えた。いや、正直それくらい、色々感じる事のできる場所だったという事です。
モアイ像の作り方
モアイは岩でできています。その形は山で掘り出すようにして形作られています。そしてそこから木の上を転がすようにして海岸線まで運ばれたと言われています。しかもモアイ像が作られていたのは1つの山からです。下の写真は作りかけのモアイ達。
日本人との共同生活
たまたま泊まった宿が日本人ばかりの宿で、みんなで共同生活する一週間になりました。みんなで車を借りて島中を走り回った。タイヤがパンクして取り換えたり、宿のオーナーは一人暮らしのおばあちゃんだったので、交換するプロパンガスをみんなでトラックの荷台に乗せて交換しに行ったり。夜はみんなで食事を作ったり。その中に同世代の夫婦がいて、彼らは新婚旅行で世界一周中でした。お互い30歳を越えて旅をしているから、これからの事とか、夜テラスで星を見ながら毎晩話してた。
とにかくバックパックしてる日本人はおもしろ人が多い。というかちょっと変わってる。この旅でも20歳前後の若い世代の日本人とたくさんあったけど、彼らを見てると日本国内で心配されているような事、例えば草食系男子やゆとり世代の問題なんて、全然関係ないじゃんとか思えてくる。彼らにしたら今更グローバルって何?って感じなんだろなあ。別に海外は特別なものではなくて、日本にいてもどこにいても基本的に一緒っていう考えなんだろなあ。そんなことを話しながら何時間も満点の星空の下で飲み明かしました。
イースター島のウニ
イースター島でウニが食えるのはバックパッカーの間では有名な話らしく、僕も行く前に何人もの日本人から話を聞いていました。実際に潜ってみると、浅瀬に紫ウニがたくさん!小ぶりだけどさすがにうまかった。このために醤油を用意してくれていた子がいて、ホント堪能できました。イースター島に行く際は、醤油をお忘れなく!
サーファーとアボガド
イースター島はいい波があるのでサーファーも沢山いる。知り合ったサーファーの人が遊びに来いよっていうから家にお邪魔したんだけど、たまたま留守で会えず。仕方なしに帰ろうとしたら庭にたくさんのアボガドが落ちてるではないですか。しかもたくさんなってるし。すいません、少々頂きました。その夜はアボガドパーティになりました。
イースター島の歴史
太平洋の真ん中に浮かぶ小さな島、それがイースター島。この地に人が来たのは諸説あるけど、人間の進化や営みって本当不思議だなと思わされる。こんな不便な場所にも人が住み着くわけだから。
この島は本当に過去と未来を見るための島だと思えた。その昔、繁栄していた頃にモアイをたくさん作って、そのモアイを運ぶために木を沢山切り倒して、そして島での生活が成り立たなくなった。その他の理由として、人口の増加による食物の不足。それらが原因で争いが起こった。この争いによってほとんどのモアイは倒されてしまう。
人間が自然と共存している事を学ばせてくれる。宮崎アニメに通づるものをすごく感じた。特に繁栄を極めたラピュタが、荒廃してしまったように。きっと子供の頃にイースター島に行ってみたいと感じた感覚って「天空の城ラピュタ 」からの影響も多いにあるんだと思う。
モアイの多くはなんと1990年まで倒れた状態のままだった。それを元の状態に起き上がらせたのは日本企業、株式会社タダノ。TBS「世界不思議発見」で島の市長が「クレーンがあれば起き上がらせることができるのだが…」とコメントしているのを、株式会社タダノの社員が見たことがきっかけとなり、一企業でプロジェクトを開始する。しかも修復にかかる費用を全額、株式会社タダノが負担したというから驚き。
イースター島は港もない切り立った絶壁で覆われているため、クレーン車を普通に運び込むことができず、株式会社タダノはチリ政府や軍に要請し、プロジェクトに巻き込んで作業を進めた。しかもただ起き上がらせるだけでなく修復作業なども専門家を招集し、大規模に行った。これらすべてを日本の一民間企業が行ったというから驚きだ。まず横一列に15体並んでいるモアイ像の作業が完成し、この実績によって日本政府も正式に援助を申し出たそうだ。
日本から遠い他国で、しかも明らかに困難な状況の中でチャレンジした株式会社タダノの行動は、日本人として本当誇らしく思う。
空港での過剰な検疫
イースター島に着いて、預けた荷物をピックアップして出て行こうとすると、犬が僕の側から離れない。余程いい匂いがしたのかな。案の定また荷物検査のために別室へ。この時は荷物だけじゃなくて「全部脱げ」って事になって。いやいや女性の検査官もいるじゃんと思いながらも脱いでやりましたよ。もちろん何も持っていないのでスルーだったど、脱げってどうなのよ!
























































