「今となっては大外れ ウェブを巡る5つの大予言」というCNNの記事の中の1つに、激しく違和感をおぼえたので。
予言4:ウェブは権力者による支配の終わりを意味する(米専門誌コロンビア・ジャーナリズム・レビュー、1995年)
グーグルやフェイスブックのような企業が大量のユーザー情報を握り、米政府は世界中で通信を監視していることが明るみに出た。
つまり権力は集中したままだぜって事を言っている。でも僕はこれからますます「個」が力を持つ時代だと思う。個とは、個人であり消費者であり有権者という意味で。
個人発信が大きな力を持っている証明
政治の事なんて何もわからないバカと言っていた入家候補(2014年 東京都知事選)は、8万票を集めて5位だった。中東での数年前の革命は、SNSで拡散した情報が発端だった。ウィキリークスやスノーデンがいる。
ビッグデータとか監視とか、そんなのに収まる単純な生き物ではないでしょ人間って。
まあ性犯罪者が事件を繰り返す習性があるのは理解できるけど、誰だって突然ある日ゲイに目覚めたり、結婚したくなったり、会社をやめてしまったりする。それが人間でしょ。予測できるような事がすべてではない。
メーカーだって消費者にひざまずく。
例えば有名なブロガーやアフィリエイターが、商品を酷評してしまえば、そんな情報はあっという間に拡散する。メーカーがそうした個人を管理できるだろうか。個人がメディアと化していく今、広告はドンドン個人の手の中にある。
情報を管理したり利用する事はドンドン難しくなってくると思う。よりクリーンで透明な社会や情報や広告は、個が作っていくものになると思う。アルビン・トフラーさんは何十年も前に、21世紀は消費者の時代になると言っていた。まさにそうなっているよね。
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