アメリカの教育事情と勉強する姿勢(アダルトスクールにて)

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アダルトスクールとは

アメリカには「アダルトスクール」という国の援助を受けた学校が沢山あります。大人になってから勉強をしたい人が通う学校です。高校を卒業していない人が、高校卒業の資格を取るために通っていたり、メキシコなどからの移民が働きながら英語の勉強をしていたりします。その他、日本でいう習い事教室のような感じで、アートや料理、音楽のクラスなどもあります。

アダルトスクールの特長

特徴的なのが授業料がタダ同然の金額だという事です。1学期間(約4ヶ月)、週4日、1日4時間の授業が約2,000円です(地域によって多少誤差はありますが)。僕も半年程通っていたのですが、先生の質も悪くないし、学校としてちゃんと機能しているし、素晴らしいサービスだなと感じました。もちろんこれはアメリカ特有の国としての問題があり、どの国でも必要とされているわけではありません。アメリカは移民が非常に多い国です。2010年の調査によると、カルフォルニアの人口の33%がヒスパニック系(メキシコなど中南米出身者)であり、サンフランシスコの公立学校では約40%の生徒が英語をネイティブに使えないそうです。アメリカは昔から移民に支えられてきた国です。そうした事情からアダルトスクールの必要性があるわけです。

何歳になっても勉強する姿勢

半年間通ってみて僕が感じたのが、とにかくみんな真剣に勉強するって事です。僕が通っていたのは夜のクラスだったのですが、クラスメイトは下は20歳くらいから上は70歳くらいまでいて、みんな仕事を終えてからクラスに来ます。それで4時間とか毎日真剣に勉強するわけです。なぜみんな真剣に英語の勉強するかというと、生活がかかっているからに他なりません。こうした移民の方たちは労働者階級でも最も末端にいる存在だと思います。だから英語を少しでも上達させて商売に生かしたい、もっといい給料の仕事につきたいと真剣なのです。おじいちゃんやおばあちゃんの年齢の方たちと一緒に勉強してると、もうただ尊敬です。というか若い自分はもっと頑張らんといかんと思わされます。
何歳になっても勉強はできるし、やるかやらないかの違いだけ。僕から見てもおじちゃんは英語上達してたし、勉強は真剣にやれば何歳になってもちゃんとモノになるんだなと感じました。どんなことでもやる前から諦めてしまったら、何も始まらない。少しずつでもやっていく事で前進できるんだなと、あらためて教えられたアダルトスクールでした。

※ちなみに、アダルトスクールではビザは発行していないので、長期的な語学留学には使えません。旅行ビザ(90日以内)を利用して入学することは可能です。

アダルトスクールの一例です。
ABC school(カルフォルニア)http://www.abcadultschool.edu/index.html

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