留学先の学校の冬休みを利用して、レンタカーでアメリカ一周を約1ヶ月かけて行った時の記録です。旅の目的は「とにかく見たいものを見る!」というアバウトなものですが、とにかくこれまで経験したことのない距離をドライブするので、とにかく安全に帰ってくることも目的の一つでした。ちなみに一人旅。
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旅の記録
期間:27日間
走行距離:9381ml(約1万5000km)
一日の平均走行距離:600km
一日の最長走行記録:605ml(968km)
総出費:$4,500(当時のレートで約36万円)
ルートはニューヨークを出発して、時計回りに南部を通って西海岸カルフォルニアへ。帰りは中央部を突っ切って再びニューヨークへ。走行距離は1.5万キロ。この距離は直線距離にすると、東京から南アフリカの首都であるケープタウンまでと大体同じくらいになる。
レンタカーについて
レンタカーは1200ccの小型車を借りました。Budgetという会社で、一番安い車です。でも今考えるとプリウスとかの方が、燃費を考えた時には安上がりだったなと思います。距離が半端なく、給油も一日2,3回していたので。
エンジンオイル
注意したいのは借りる時に、エンジンオイルをチェックする事。友達は後で気付いて自分で入れる目にあっていたので。日本だとキレイなのが入っててあたり前だけど、アメリカや海外ではそうはいきません。あまりにも黒ずんでたりしたら古いオイルなので気をつけた方がいいです。
タイヤ交換
ロングドライブをするのであれば、パンクも覚悟した方がいいです。アメリカやその他の国でも日本ほど道路は整備されていないので、あらゆる物が落ちてます。僕の見た中では一番驚いたのは、道端に馬の死骸が転がってた事がありました。もしスペアタイヤを積んでいるのであれば、タイヤの取り替え方くらいは聞いておいた方がいいです。
カーナビ
ハッキリ言って、カーナビないとかなり大変だと思います。僕は事前にアメリカ全土の地図を購入していきましたが、広すぎて細かな道は全然載っていないし、田舎道にいったらもうお手上げです。ナビは必須です。ただ、お店によってはえらく高いので、BESTBUYなどの電気店で買ってしまってもいいかもしれません。大体100ドル出せば買えるので、レンタルがそれ以上であれば購入も考えてもいいかもしれません。
レンタカー屋選び
レンタカー屋によっては、近隣の州だけしか行く事ができない、限定的なお店もあります。旅の目的地を事前に予約する際に話して、確認した方がいいです。また大手のレンタカー屋で借りる方が、もちろん良いです。全国に店舗があるので、何か車に異変があった時に最寄の店舗で見てもらえるからです。
主な大手レンタカー会社
・enterprise
・Avis
・Hertz
・Budget
宿について
ほとんどの宿泊をモーテルにしました。モーテルはいわゆる安ホテル。アメリカにはラブホテルがないので、その代用もしているのかな。ベッドはツインもしくはキングサイズのシングルに、風呂トイレがついた、日本のビジネスホテルみたいな感じです。食事は付きません。
*写真はキングサイズのベッドの部屋で、平均してこんな感じの間取りです。家具類はわりとキレイな方です。
連日長距離ドライブなのでとにかく疲れるし、ちゃんと寝る事を考えて毎日モーテル泊にしました。結構車で寝泊りとかして、安く上げる人もいると思いますが、安全第一で考えて。24時間開いてるウォルマートの駐車場に、車を停めて寝るって人もいるみたいです。
おすすめモーテルは「Motel 6」
泊まったモーテルの平均額は、1泊30~40ドルです。都市部では50ドル以上になります。これで大体最低価格です。僕が断然オススメしたいのは「Motel 6」です。大きなチェーン店で店舗数が多く、モーテルの中ではかなり安い部類なのにも関わらず、クオリティが安定して高いです。モーテルは場所によって当たりはずれがありますが、このチェーンはどの店舗でもキレイだし、サービスが安定してました。ちなみにwifiは別途3ドルくらいかかります。
Motel6がない場合なんかは個人店のモーテルなんかにも泊まったのですが、まあ最悪です。売人みたいなのが夜中までうろうろしている所もありますし(特に南部)、部屋はくさいし、ネット使えるって言ったのに、激弱だったり。まあこの辺は安旅してたら経験することですが、アメリカでもまだこんな経験できるんだと、ちょっと感動しました。さすが大国、幅が広い。
ちなみにモーテルは予約もできますが、基本的に予約なしでその場で泊まれます。ただし大都市部では満室の場合もあるので注意です。サンフランシスコで唯一、モーテル探しに苦戦しました。ITバブルなんだなーと感じました。
Motel 6 http://www.motel6.com/
ガソリンスタンドについて
基本的にはほとんどがセルフです(メリーランド州だったかペンシルベニア州のみが州法でサービスが義務付けられている)。アメリカのガソリンスタンドには、日本でいうコンビニが一緒に併設されていて、そこが事務所なわけですが、もし現金でガスを入れる場合は前払いで、このコンビニで支払います。
ガソリンの値段
これはまちまちです。隣り合ったガソリンスタンドでも違いがあるくらいなので。傾向としては、東西のニューヨーク、カルフォルニアが高くて、中央部や南部や安いです。1.5倍くらい違いがあります。
給油のタイミング
ロングドライブで気をつけたいのが、給油のタイミングです。僕は半分を切ったら、もう入れる準備をしてました。特にアメリカ中央部は町と町の間隔が広いので、まだいいかと思っていると100kmくらい次の町がなかったりします。まあ小まめに入れるのがいいと思います。休憩も兼ねて。
スタンドのコーヒー
ガススタのコンビニは長距離トラックの休憩所にもなっているので、色々話をするのは楽しいです。あと眠気覚ましにコーヒーをよく買っていたのですが、とにかくまずい。でも他に買うところもないし、毎日ガススタで買ってました。特に夕方過ぎるとぬるくて古いコーヒーだったりするので、もう最悪。
ハイウェイについて
アメリカの高速道路は無料。
アメリカの高速道路(ハイウェイ)は無料です(ニューヨーク州の一部を除いて)。そのせいなのか、道路の整備はあまりされていません。場所によってはかなりデコボコです。またパンクしたタイヤがよく落ちています。
サービスエリアはなく、休憩所のみ
道路公団が管理するようなサービスエリアはありません。あるのは、トイレと自動販売機が置かれた休憩所だけです。それもかなり間隔があいているので、100km何もないという事もあったりします。特にアメリカ中央部です。僕はここでよく仮眠をとりました。
ハイウェイの標識
町に近づいてくると交通案内の看板と共に、「ファーストフード店・ガソリンスタンド・モーテル」を案内する看板が出てきます。日本では考えられませんが、これは公式な道路標識として広告看板があるんです。アメリカにはサービスエリアがないので、これがその代わりとなっているわけです。ロングドライブの人達には欠かせない、「食事」「給油」「休憩」の案内という訳です。
それにしても、この看板に掲載されるために巨額なマネーが動いている事でしょう。だってみんなこの標識見て高速降りる訳だから。
ハイウェイポリス
田舎の高速なんて全然車が走っていないので、がんがんスピードが出てしまいます。しかし都市部や街に近づいたら要注意です!ポリスが縄張ってます。あまり隠れている事はありませんが、中にはいます。僕はマイアミに遊びに行った時に、チケットもらいました。
雨天のハイウェイ
アメリカのハイウェイはとにかく水はけが悪い。雨が降ると、すぐに水たまりができてしまう。だから前の車が水をはじきまくり、視界が相当に悪くて危険です。日本の道路構造は雨が降った場合、道の端に水が流れるようになっているけど、アメリカはたぶんそうではない。だからすぐに水たまりになっちゃうんだと思う。雨の時の運転は、無理しない方がいいと思います。
雨が降るとすぐ↓こんな感じです。
かかった費用について
やっぱりガソリンが一番大きかったです。とにかく毎日数回入れるので。物価に関しては、やはり南部や中央部はめちゃ安いです。
* 休学中の旅なので、航空券代とか含んでいません。
| レンタカー代 |
$ 1200
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| ガス代 |
$ 1500
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| 宿代 |
$ 1200
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| 食費・土産 |
$ 600
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| 合計 |
$ 4500
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おまけ:タバコの値段
最安値はサウスカロライナ、ノースカロライナが3ドルちょっと。カルフォルニアが4ドルちょっと。高いのはニューヨークで10ドル。ニューヨークシティ(マンハッタン)で買うと15ドルの店もありました。ちなみにタバコは日本のように一律価格ではなく、店によって値段が若干違います。同じ町でも1ドル違う事もざらなので気を付けましょう!
使用していた地図
Rand McNally 2013 Road Atlas (Rand Mcnally Road Atlas: United States, Canada, Mexico)
売り上げランキング: 54,439
アメリカ全土が載っている地図です。旅の計画立てる時と、大雑把な道と位置関係を確認するのには役立ちますが、実際の走行中に役立つ事はありません。なぜなんら大きな国道しか載ってないから。それでもかなり細かいですが、まあ国土が広過ぎるので仕方ないですね。
旅を終えての感想
とにかく広い。毎日毎日とにかくよく走った。おそらく一日平均にすると7、8時間は走っていたと思う。想像通り、景色の変わらない直線道路をただただ走り続ける感じ。一人旅なので、当然眠くもなる。ラジオつけて、まずいガソリンスタンドのコーヒー無理矢理飲んで、歌を歌って、ちんたら走る大型トレーラーに文句を言ってみたり、とにかく眠気をどうにかこらえながらのドライブだった。
でもそうした事をしながらも、一ヶ月かけて一周してみると、アメリカの大きさを肌で感じる事が出来た。これだけ広いと、やっぱり住んでいる人も地域によって全然違うし、町の景色も全然違う。アメリカと、一言ではまとめきれない部分を見たり感じたりできた旅だったと思う。










