
もし好きな所で働けるとしたらどこがいいかなあと思って調べていると、「タックス・ヘイヴン」という言葉に行き着きました。つまり税金の安い国の事です。世の中、広いですね、まだまだ楽園と言える場所はたくさんあるんだなと思った、いろんな意味で。
「タックス・ヘイヴン」とは
直訳すれば「税金天国」、つまり「税金のかからない楽園」を意味しています。なぜ税金が安いのかというと、海外資本を呼び込むためです。なので自国で生産するものがない国や、小さな島国の政府などがこの政策を取っているケースが多いようです。ちなみにタックス・ヘイヴンに挙げられる国の法人税は0%〜数%程度です。
「タックス・ヘイヴン」の問題点
トムクルーズ主演の映画「ザ・ファーム/法律事務所」で、このタックス・ヘイヴンという言葉が出てきていました。税金逃れやマネーロンダリングの目的で使われる事があり問題視されているとの事でした。現在では世界的に見ても、取締りが強化されているようです。
例えばタックス・ヘイヴンのケイマン諸島には、アメリカの企業が約1万社あり、アメリカ本国が毎年失っている税収は1兆円とも言われているそうです。結局、本国からは目が届かないので、取り締まりを強化しているとは言っても、あまりうまくいっていないようですね。日本でも香港にペーパーカンパニーを作るという話はよく聞きます。最近のニュースでも、静岡県の会社で2億円の脱税容疑がかけられていました。
「タックス・ヘイヴン」リストと主要国の法人税
- アンギラ
- アンティグア・バーブーダ
- アルバ
- バハマ
- バーレーン
- ベリーズ
- バミューダ諸島
- イギリス領ヴァージン諸島
- ケイマン諸島
- クック諸島
- ドミニカ
- ジブラルタル
- グレナダ
- リベリア
- リヒテンシュタイン
- マーシャル諸島
- モナコ
- モントセラト
- ナウル
- オランダ領アンティル
- ニウエ
- パナマ
- セントクリストファー・ネイビス
- セントルシア/St. Lucia
- セントビンセント・グレナディーン
- サモア
- サンマリノ
- タークス・カイコス諸島
バヌアツ引用元:wikipedia
以上の国が法人税ほぼゼロな国々です。そして以下は主要国の法人税です。いや〜日本高いですね。とは言え、単純に税金逃れが目的になってしまうと違法性が高いので、移住して仕事するしかありません。
「主な国の法人税」
- カナダ 15%
- アメリカ 15-40%
- イギリス 20%
- ロシア 20%
- 韓国 20%
- 中国 25%
- ドイツ 30%
- オーストラリア 30%
- イタリア 31%
- フランス 33%
- ブラジル 34%
- 日本 40%
いや〜これは働けないかも
ペーパーカンパニーだけを設置するならいざ知らず。下の写真のような景色が家の外に実際にあったら、とても仕事に集中する自信がありません。ビーチで一日ダラダラしてしまいそうです。やっぱりこういう場所はバカンスのためにあるんだろうなあと思いました。タックス・ヘイヴンは基本的に小さな島国が多いので、余程環境に流されない強いマインドを持った人でないと無理かなと。
マーシャル諸島
法人税3%、所得税12%、マーシャル諸島では投資家に対しては1年間のビザが下りるそうで、毎年更新する必要がありますが、移住するのは結構楽かもしれません。
ヴァージン諸島
法人税0%、所得税10-14%、海の色がやばい!!!
アンギラ
アンギラ政府はIBC(国際商業会社)に対して、50年間非課税保証を付けるユニークな政策を行っています。
オフショア法人サービス
移住も考えてタックス・ヘイヴンで仕事しようという人向けに、オフショア法人設立のためのサービス会社があります。手続きなんかの代行をしてくれます。








