『CUBE』

【監督】 ヴィンチェンゾ・ナタリ
【出演】 モーリス・ディーン・ウィント,デヴィッド・ヒューレット
【公開】 1997年 カナダ 91分
【ジャンル】 SF

予告編

あらすじ

目を覚ました男は奇妙な幾何学的な模様をもつ立方体の中にいた。その部屋には小さなドアがあり、隣の部屋も同じように立方体の部屋だった。と突然鋭利な金網が彼を襲い、一瞬にして殺されてしまう。
この謎の立方体には男女数人が閉じ込められていた。なぜここに連れてこられたのか、この場所が何なのかもわからず。ただし一人、この装置の設計に関わったという人物がいた。しかし彼も部分的に関わっただけで、全体像は知らなかった。

とにかく脱出を試みようとするが、わかったのは各部屋には自動的に侵入者を殺すシステムが備わっている事。それは音に反応したり熱によるものだったり様々。ない部屋もある。そして発見する部屋番号から、素数がキーだという事に気付く。またキューブは移動している事もわかる。果たしてここから脱出する手段はあるのだろうか。。。

レビュー

理由もわからずに、正方形の部屋が続く奇妙な場所にいる設定が、もう度肝を抜かれた。シチュエーションホラーの先駆者的な作品。「saw ソウ」などのシチュエーションホラーに引き継がれていく事になる。この作品では、登場人物がどんな背景を持っているのか、といった人物描写は一切にない。それにこの場所が何のために作られたのか、といった背景もまったく描かれていない。いやむしろ、そうした関係ない事は一切描いていない。あるのは装置が組み込まれたキューブ(立方体の箱)だけ。だからこそ、その装置の謎解きに観客を集中させる事ができ、その場にいるような臨場感を観客に与える事に成功しているんだと思う。

 

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